うさぎは自分で毛づくろいをします。
それは良いことですが、悪いことでもあります。
なぜかというと、うさぎには年に数回の頻度で換毛期がやってきます。
毛の生え変わりの時期に、自分で毛づくろいをすると、お腹に毛がたまります。
少量でしたら糞として出てくるので大丈夫ですが、排出できないほどの毛の量と、バナナなどの消化に悪い食べ物が合わさると毛球症になり、お腹に毛が溜まって排泄ができなくなります。
そうすると食欲もなくなり、そのまま放置すると死んでしまいます。
これは大げさではなく、うさぎの死因の大半は毛球症やうっ滞だと思います。
そうならないように消化の良い食べ物を与え、糖分の高いものは与えないようにするのも大事ですし、何よりも換毛期だとわかれば頻繁にブラッシングをすることが大事だと思います。
数珠つなぎの糞が出てるとわかればすぐにグルーミングを試みましょう。
ブラッシング用品はいくつかあって、ただのクシみたいなものだとあまり毛が取れなくて、ブラッシングとしては意味がなかったりします。
そこでよく利用されているのが、ラバータイプのブラッシング用品とファーミネーターのようなギザギザの歯で削ぎ落とすものです。
どちらも取れる毛の量は多いのですが、大半のうさぎは嫌がります。
それはきっと抜けそうな毛も一緒に取り除いているからだと思われます。
うさぎの嫌がる様子を見ると、本当に痛いのだと思います。
けれど、それを我慢してもらわないと、クシを通すだけだと全然毛が取れないので、病気になってしまっては困ります。
飼い主としてはうさぎに嫌がられたとしても、換毛期になると毎日やるようにしないといけません。
グルーミング後のうさぎは震えながら飼い主を睨みつけることもあります。
嫌われたな・・・ってショックを受けることもありますが、嫌われたくないからやらないだと病気になって死んでしまうことになるので、そこは諦めて頑張りましょう。
経験談でいうと、ラバータイプのほうがたくさん毛が取れて、うさぎはたいへん痛がります。
ファーミネーターは取れる量がラバータイプよりも少なくなりますが、うさぎはそれほど痛がりません。
自分の飼っているうさぎにどれが合うのか試してみると良いと思います。